フィンランドのサウナ
まず、知っておきたいコトバがLOYLY(ロウリュ)という言葉ですね。これは蒸気のこと、あるいは蒸気を作り出す行為のことで、フィンランドでは熱した石に打ち水をして蒸気を作り出します。日本では電気のサウナが多いので、こういった行為は見かけませんが、ロウリュのできる石のサウナも増えてきました。
サウナ室内には時計もテレビもありません。フィンランド人はサウナ浴中におしゃべりをするのが好きです。薄暗い室内も助けになって、普段はあまり饒舌ではない人も気を許してお話が弾む、そんな場所がフィンランドのサウナです。ですから、もちろんテレビは必要ありませんよね。日本のサウナに入ったフィンランド人がテレビにいたく感激していたのは印象的でしたけど。。。
会社にサウナがある場合も多く、社員交流や商談にも役立っているのがフィンランドのサウナです。
さて、次に目に焼き付いているのが、あの寒い気候の中で海に海や湖に飛び込んだり、雪原に寝そべったり。。。
あの信じられない光景ですが、実は外気に肌をさらす前に、思い切り冷水をかぶったりすることによって、血管が収縮して、サウナで得た体内の熱の放出を抑えようとするように体が動くらしいです。それであの零下何度というなかでもしばらくの間戸外でもクールダウンしていられるらしいです。はい、これはあくまでもらしいとしか言いようがないわけで。でもいつか挑戦してみたいですよね。
日本のお風呂との共通点
日本のお風呂や温泉との共通点は素っ裸、裸を楽しむというか、裸の付き合いというか。。。
日本もフィンランドもいわゆる混浴は減ってきていますが、いわゆる裸の付き合いにオープンなのはフィンランド人と日本人の特徴じゃないでしょうか。
建築家の山口昌伴さんがフィンランドのサウナ文化と日本のお風呂文化の共通点を以下の4つの言葉で表していますが、
まさしくその通りだと思います。
1)やすらぎ
2)きよめ
3)いやし
4)たのしみ